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「ぶた にく」
2011.01.27 (21:57) 絵本のついてのetc
「たべもの」の話つながりで、本日はこんな絵本をご紹介します。

1011-26.jpg

タイトルは「ぶた にく」 。
表紙の題字は“ぶた” と “にく” の間に
スペースがあり、字体も違います。

表紙で愛くるしい表情を見せているのは“ぶた”。
私たちが普段食べている「ぶたにく」は
言うまでもなく“ぶた”の“にく”です。




“ぶた”が “にく”になるまでを綴った写真絵本で、
出版社による内容紹介は以下の通り。

『お米や野菜は、どうやって育つかを知っている。
 でも、ぶた肉がどうやって食卓へあがるのかは知らない!』

鹿児島市にある知的障害施設が舞台。
そこでは障害をもつ方たちが、とても大切にぶたを育てている。
ぶたの餌は小学校の残飯。私たち人間が残したものをぶたは食べ、
10か月で出荷され、ぶた肉となる。
その繰り返しで、我々は生きている・・・・
「いのち」「食」を学ぶドキュメンタリー写真絵本。



店に並んでいる“にく”が、元々は生きた動物であることを大人は誰でも知っています。
けれども、その過程を実際に見たことがある人は、どれくらいいるでしょう?

この絵本を開いて頭に渦巻く思い・・・

 これを実際に見たら、“にく”を食べられなくなってしまうかもしれない。
 だとしたら、見てないから食べられるのか・・・頭では知っているのに?
 知っているけど、現実を見ないようにしている?
 それでも、肉を食べることができる。それどころか、おいしいと思っている。
 屠殺を見たことはないけれど、想像することはできる。
 それでも、肉を食べられる・・・
 家で飼っている犬や猫を家族のように大切にしている。
 保健所での動物の大量処分に眉をしかめる。
 どうにかならないかと真剣に考える。
 それでも肉を食べる。
 豚も牛も犬の猫も同じ動物なのに。
 この矛盾はなに?
 いちいち考えてたら、生きていけない?
 だったら肉は食べないで、ベジタリアンになる?
 植物だって、命だよ・・・
       ・
       ・
       ・
       ・
                

答えはどこにもありません。
いずれにしても私たちは、命をいただいて生きています。
強いて言うなら、問い続けることに意味があるのかもしれません。


*「ぶた にく」  大西 暢夫
  幻冬舎
 
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「ソラノオハナシ」と「小さなへーヴェルマン」
2009.01.31 (19:47) 絵本のついてのetc
KATAK1.jpg

以前、“旅先で出会った絵本たち展”を開催した時の
ギャラリーのオーナーさんから、
“ソラノオハナシ”という作品を見せていただいたことがあります。
昭和初期のキンダーブックで、
オーナーさんの思い出の絵本だということでした。
 
その時のコラムはこちら >>click!

今日UPしたドイツの絵本“小さなへーヴェルマン”を見ると、
“ソラノオハナシ” は、お話も絵もこの作品にとても影響を受けていることが分かります。

このキンダーブックが発行されたのは昭和14年こと。
この時代に、日本が西欧の児童文化から受けた影響の一端を垣間見るようで興味深いです。

乳母車のデザインとか、顔のある月とか、全体的にすごく洋風なのですが、
菩薩様や雷様が登場したり、部屋に囲炉裏があったりと、
エレメントのほとんどは日本独自のもの。

絵のタッチも、洋風でありながら浮世絵的でもあります。
今見ると、この不思議なリミックスがこの作品の魅力のひとつになっています。

とはいえ、西欧が日本の文化から受けたものも計り知れず、
今日UPした“小さなへーヴェルマン”の作風も、
ルーツを辿れば 浮世絵に行きつくはず。

日本に影響を受けた西欧の作品に、日本が影響を受ける・・・
文化というのは、とてつもなく複雑でダイナミックな共鳴現象を経て
築かれているものなのですね。

FlowerbyKenzo
2008.06.05 (22:23) 絵本のついてのetc
本日はKENZOの定番フレグランス“FlowerbyKenzo”のLimited Artists' Editionで
起用された三人のアーティストの作品を新着UPしました。

これまでにも何度かご案内してきましたが、
Lorenzo Mattotti、 Rebecca Dautremer、 Pierre Mornetによる絵本です。

私は、香水というものとはまったく無縁な人間ですが、
“FlowerbyKenzo”の美しさにはついつい目が奪われてしまいます。

08-6-4c_20080608222752.jpg


シンプルな白い箱に描かれた一輪のポピー。
アスファルトにも根づく生命力の強い花で、フランスでは、
日本でいうタンポポのような存在なのだそうです。

アシンメトリーなガラス瓶は、高層ビルにインスピレーションを得た
“街”の象徴なのだとか。
“FlowerbyKenzo”のコンセプトは、
“都会に生きる凛とした女性”ということのようです。

このようなコラボレーションは、日本ではあまり例を見ませんが、
それはやはり、「絵本は子ども向けの本」「絵本作家は、絵本だけの作家」・・・
という枠組みが、まだまだ強いからなのだと思います。

フランスでは、絵本は決して子どものものだけでなく、表現手法のひとつ。
才能あるアーティストは、業界の枠を超えてのびのびと活動しています。
Lorenzo Mattotti、 Rebecca Dautremer、 Pierre Mornetの3人も、
絵本だけでなく、多様な分野で活躍しているアーティストたちです。

08-6-4.jpg


それにしても、素敵ですね~、Limited Artists' Edition のパッケージ。

いずれも、底知れぬ才能を感じさせる独創的なアーティストですが、
私は強く感じた共通点は、“色”のエネルギーです。
その鮮烈さ、奥深さが、このフレグランスの香りを連想させます。
また、 3人ともよく女性像を描く方たちで、
その雰囲気が “FlowerbyKenzo”のコンセプトに呼応しているのでしょう。

こんなふうに、感覚を広げてこの3人の絵本を開いてみると、
たしかに、香しい空気や、音楽や、
描かれた女性の体温・・・を感じることができます。

KENZOはきっと、3人の作品の中に、
“FlowerbyKenzo”と共鳴するエネルギーを感じ取ったのでしょうね。
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